【令和5年初投稿】仏さんの足について
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奈良仏師の折上です。遅くなりましたが、本年もよろしくお願いします。
さて今回は仏像の足について少し触れたいと思います。こちらは現在制作中の月光菩薩の足です。

仏像の足は普段あまり注目する事は無いと思いますが、今度じっくり見てください。残念ながら古い仏さんの場合指先は欠損してなくなっていたり、後補されている場合も多いですが、鎌倉時代の慶派仏師は足の表現も秀逸です。 特に運慶作の八大童子の足はまさに理想の足だと思います。
このように突き詰めると深い仏足ですが、私の教室では、最初にこの仏足を彫るところから始めてもらいます。 なぜなら、足は刃物の扱い方や逆目と順目(ならいめ)を覚えるに適しているからです。形や表現は、そのあと徐々に学んでいってもらいますが、 私が使っているテキストには「赤ちゃんのようにふっくらとした足に彫りなさい」と書いてあります。
さて今回は仏像の足について少し触れたいと思います。こちらは現在制作中の月光菩薩の足です。

仏像の足は普段あまり注目する事は無いと思いますが、今度じっくり見てください。残念ながら古い仏さんの場合指先は欠損してなくなっていたり、後補されている場合も多いですが、鎌倉時代の慶派仏師は足の表現も秀逸です。 特に運慶作の八大童子の足はまさに理想の足だと思います。
このように突き詰めると深い仏足ですが、私の教室では、最初にこの仏足を彫るところから始めてもらいます。 なぜなら、足は刃物の扱い方や逆目と順目(ならいめ)を覚えるに適しているからです。形や表現は、そのあと徐々に学んでいってもらいますが、 私が使っているテキストには「赤ちゃんのようにふっくらとした足に彫りなさい」と書いてあります。
見た目「ふっくら」はわかりやすいと思うのですが、実際に「ふっくら」とした足を彫るのはなかなか難しいです。細かい作業ですが、爪を入れる前に指一本一本を丸めておかないとうまく爪が入れられません。
丸めた指に下書きをして丸刀や印刀を使って爪をいれます。

足先が折れやすいのでどうしても後回しになりがちで、目立たない箇所ではありますが、手抜きせず爪の先まで神経を配ります。 このようにして「赤ちゃんのようにふっくら」とした足を作るようにしています。
丸めた指に下書きをして丸刀や印刀を使って爪をいれます。

足先が折れやすいのでどうしても後回しになりがちで、目立たない箇所ではありますが、手抜きせず爪の先まで神経を配ります。 このようにして「赤ちゃんのようにふっくら」とした足を作るようにしています。
日光菩薩・月光菩薩の制作の様子はTwitterやインスタに投稿しておりますのでよかったらみてくださいね。
リンクは1番下にあります。
では2月の教室のスケジュールをお知らせします。
【工房の講座開催日】近鉄生駒線平群駅より徒歩約6分。詳細な住所は、メール又はお電話でお尋ね下さい。
7日(火)、21日(火) 朝の部 9時~12時 昼の部 13時~16時
8日(水)、22日(水)13~16時
上記の日程でご都合の良い2回お選びください。
【月謝】5000円(月2回ご参加の場合)2回以上受講ご希望の方には、都度2000円いただいております。
【個別レッスンについて】
通常の教室の日以外でも事前に予約をとっていただきお越しいただけます。
受講料は1回3000円(約20分)~頂戴します。
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では2月の教室のスケジュールをお知らせします。
【工房の講座開催日】近鉄生駒線平群駅より徒歩約6分。詳細な住所は、メール又はお電話でお尋ね下さい。
7日(火)、21日(火) 朝の部 9時~12時 昼の部 13時~16時
8日(水)、22日(水)13~16時
上記の日程でご都合の良い2回お選びください。
【月謝】5000円(月2回ご参加の場合)2回以上受講ご希望の方には、都度2000円いただいております。
【個別レッスンについて】
通常の教室の日以外でも事前に予約をとっていただきお越しいただけます。
受講料は1回3000円(約20分)~頂戴します。
【体験レッスンのご案内】
御守り地蔵を彫っていただきます。掌に収まる可愛らしいおじぞうさんで、ご好評をいただいてます。体験レッスンで完成までお手伝いしますので、初心者の方も遠慮せずお越し下さい。受講料は材料費込みで1000円です。
また近鉄文化サロンでの講座もございます。